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GDPは、世界第12位であった。

 

9 労働

全労働人口は約175万人で、失業率は2.7%となっている。製造業に従事している労働者が最も多く、次いで商業、社会サービス、金融業の順。1994年時点で労働者の平均給与月額は2,066S$、管理職の平均給与月額は5,616S$となっている。
シンガポールでは労働者を雇用している企業から資金を徴収し、その基金(Skills Development Fund)で労働者のための技術研修に補助金を出すなど、職業教育に力を入れている。
シンガポールには82の労働組合が存在し、約235,000人の組合員が所属している。1950〜60年代は頻繁にストライキが行われていたが、現在では労使関係は安定しており、ストライキは1978年以来、1986年に2日間のストが行われた以外は、1995年まで1件も行われていない。
一方、経営者も組合を結成することができ、現在3つの経営者組合が存在し、1,088人の経営者が所属している。

 

10 教育

シンガポールには192の小学校、145の中等学校、18の短期大学等があり、大学としてはシンガポール国立大学(総合大学。学生数2万人強)とナンヤン工科大学(学生数1万3千人強)がある。シンガポールの学校はそのほとんどが公立になっている。

 

(1)初等教育小学校(Primary School)。就学年齢は6歳から6年間。小学校における教育は、英語、算数、母国語が中心。小学校終了時に修了試験を受け、試験に合格すれば4年間又は5年間の中等教育に進む。小学校から中学校までの10年間が義務教育。

 

(2)中等教育
小学校修了試験の結果に応じて、その過半数以上の生徒は特別・特急(Special and Express)コースに進む。残りは普通科学問コース又は普通科技術コースに進む。いずれのコースも就学年限は4年。特別・特急コース進学者は終了時に、Singapore−Cam−bridge General Certificate of Education Ordinary Level Examination(GCE Oレベル試験)を受ける。普通科コース進学者は終了時にGCE Normal試験を受ける。普通科進学者中、成績優秀者は5年目まで進み、GCE 0レベル試験を受けることができる。

 

(3)高等教育
GCE Oレベル又はNレベル試験の結果、本人の志望・資格に応じて、技術科又は商

 

 

 

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